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Title

301カンパニー

天漣(あまのさざなみ)パッケージ

301カンパニーの新商品「天漣」(あまのさざなみ)のパッケージデザイン。競合が多い商品の中で存在を際だたせるために様々な要素を分析・検討するため、想定される売り場のリサーチから始まりました。商品コンセプトを作成し、次にネーミング。そしてパッケージデザインと進めていきました。
イザナミ・イザナギ神話で日本で最初にできたといわれる淡路島。まだ何もなかったところから二人の神様が「天」と「地」を作り上げていく様子から、ネーミングの中に「天」と「地(漣)」の要素を入れました。イザナミ・イザナギがゆっくりと天の沼矛で起こした漣は、瀬戸内海のやさしい波と関係があるのではないかと思い、漣という言葉をセレクトしています。神話の発祥地は淡路島に隣接している小さな島、絵島。その絵島の砂岩層をパッケージのデザイン・モチーフとし、これらすべての要素をまとめあげ、モダンなデザインとして仕上げています。

Project

お菓子はラングドシャ。淡路島藻塩を使った甘じょっぱい生地が美味しいです。ラングドシャの試作・試食の段階から一緒にさせていただき、商品開発に関わらせていただきました。

バターをたっぷり使用しているため、ふんわり口溶けが良いのがこの商品の特徴でもあったため、ふんわり幻想的な印象をうっすら透けた乳白の個包装でも表現しました。天漣は現在新神戸駅や淡路ハイウェイオアシスなどで販売されています。

個包装は、ふんわり中身の色味を感じる乳白のフィルムでさらさらとした手触りのものを選びました。淡路島の部分は完全に色を抜き、中のラングドシャが少し見えるようにしています。

ロゴデザインも行いました。様々なフォントで検証し、書家さんにも依頼をしたのですがしっくりとこず、最終的に自分で筆で書いたものを使用しました。和デザインでありながら、若い人世代の人にも「かっこいい」と思ってもらえるようなデザインにしたかったので、あえて毛筆の書体にして、ビビットカラーを使うことでバランスを取りました。

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